
最近は、大手予備校で「通信衛星予備校」などの『通信衛星を使った授業を配信する』という手法が見受けられます。
通信衛星予備校のメリットは、各予備校の人気講師陣が本部校で行っている授業を「地方でも受講できる」という所が最大の魅力です。やはり人気講師の授業は、「?」が「!」になるぐらい目からウロコの実力の持ち主達であり、魅力のある授業のようです。衛星を使えば、例えば山の中にある地方の田舎塾でも受講でき、全国津々浦々まで本部校のある大都市圏と同じ質の高い授業を受けることが可能です。そのため、大手予備校と手を結ぶ地方の塾や予備校は増えているようです。こうした塾や予備校では授業を一旦DVDに落とし、生徒自身が都合のいい時間帯に個別ブースで受講できるスタイルをとっているところもあります。クラブ活動や学校行事、他の塾に通うなどなかなか自由が利かない生徒にとって、こうしたスタイルは理想的と言えるでしょう。
こうした映像による配信の授業は教室に講師がいないことから、生授業に比べて緊張感に欠けるようです。中には堂々と居眠りする生徒まで…。教室には管理担当の職員やアルバイトなどが常駐するようですが、後ろの方の生徒と同じ向きに座っているケースも多く、目線が相対していないので気持ちにゆるみが出てしまうデメリットがあるようです。また、実際に行われている授業とのライブ中継となると、カメラワークによっては黒板に書かれた内容をノートに写しきれないうちに画面が切り替わったり、チョークの色合いによっては見にくいことも。そうしたデメリット対策として、最近ではワイプ画面(一つの画面の中にもう一つ画面を入れ込む手法)で、長い黒板箇所を画面中に残したまま映し出す方法も取られているようです。
通信衛星予備校のデメリットとして、「授業中の不明箇所に対しての質問」に即座に対応できないことが挙げられます。ほとんどの予備校の場合、質問は本部へFAXを送り、その返事を待つという形態です。分からない事は即座に解決するのがベストな方法ですが、こうした形態の授業ではなかなかこうした問題が解消されません。このような「一方通行の授業」の解決策として、通信衛星授業を受信している地方の塾では、同じ教科の講師が教室管理をしながら質問に対して答えるという体制を取る塾や予備校も増えているようです。
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